日帰り手術(白内障、緑内障、角膜クロスリンキング、瞼の手術など)は
「水戸とりやま眼科」にて対応しております。
レーザー治療は水戸院でも内原院でも対応しております。
白内障や瞼についてのご相談は、当院または直接水戸院へご来院ください。
日帰り手術対応内容 ※水戸院のみでの対応となります
Day surgery
角膜クロスリンキング手術
円錐角膜が進行してしまうのを予防するための治療法です。ただし、全ての円錐角膜の患者さんがこの治療法を受けることができるわけではありません。もし円錐角膜の症状がある場合は、まずは内原とりやま眼科の角膜外来を受診してください。必要に応じて治療法をご案内します。茨城県と沖縄県で角膜クロスリンキングを行っています。
眼瞼下垂・眼瞼内反手術
当院では、毎週木曜日にまぶたの外来を開設しています。まぶたが下がってきて気になる方や、逆さまつげに悩まされている方は、瞼(まぶた)外来にお越しください。必要に応じて手術をご案内させていただきます。当院ではCO2レーザーを使用しているので、従来の手術方法に比べて術中の出血量が少なく、より正確な手術が可能です。安心して手術を受けていただけますので、お気軽にご相談ください。
翼状片手術
「翼状片(よくじょうへん)」とは、白目の部分が増殖して黒目に侵入してしまう病気で、進行すると視力が低下してしまうことがあります。投薬で治すことはできず、ある程度進行した場合には手術が必要になることがあります。水戸とりやま眼科にて日帰り手術で対応しています。所要時間は30分程度です。
各種レーザー治療
網膜剥離、網膜裂孔・円孔、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症に対して、網膜光凝固術をはじめ、後発白内障手術(YAGレーザー)、緑内障治療のためのSLT(選択的レーザー線維柱帯形成術)などの各種レーザー治療も日帰り手術で対応しています。
白内障手術
Cataract surgery
白内障とは
ピントを合わせるためのレンズの役割を持つ水晶体が濁り、視界がかすんだり光のまぶしさが増すなどの症状が出る病気です。 発症の原因としては加齢が最も原因としては多いですが、年齢とは関係なく白内障が起きることもあり、20代でも手術を受ける方もいます。実際、院長は39歳で手術を当院で受けました。
水晶体の濁りは年齢を重ねるごとに少しずつゆっくり進んでいきますが、一度濁った水晶体は透明に戻ることはありません。
- 【眼球の断面】
白内障の種類
- 加齢性白内障
- 加齢による
- 全身疾患に合併する白内障
- アトピー性皮膚炎、糖尿病など
- 先天性白内障
- 風疹など
- 外傷性白内障
- 目の怪我など
- 併発白内障
- ぶどう膜炎など
- その他
- 放射線、薬剤(ステロイド)など
白内障の症状
白内障は初期症状が少ない病気です。痛みもなく、徐々に進行するため気づきにくいのですが、視界がぼやける、目がかすむなどが代表的な症状です。その他、光がまぶしく感じる、特に夜の車のライトがまぶしい、視力が悪くなり眼鏡を作り直してもよく見えない、などの視力障害があります。
目は左右二つの目で見る機能があるため、 白内障の進行度には左右差がみられることもあります。
白内障以外の他の病気が隠れている場合もありますので、少しでも見え方がおかしいと感じられた場合はお早めにご相談ください。
白内障の治療
01点眼薬
白内障の進行をある程度遅らせることは可能ですが白内障の症状を改善したり、 視力を回復させることはできません。
02手術
白内障が原因で日常生活に支障が出てきている場合は手術を行う必要があります。日帰り白内障手術は水戸院にて対応しております。
こんなお困り事はありませんか?
- 老眼鏡をしていても、新聞やスマートフォンの文字が見えにくい
- 車の運転が不安
- 趣味やスポーツなどが楽しめない
当院では、患者さんがどの程度不便さを感じているか、患者さんの生活スタイルなどをしっかりヒアリングさせていただき、ご相談しながら手術の時期や治療方針を決定しています。
白内障の手術
01角膜切開
細いメスを使って、 角膜 (黒目)と結膜・ 強角膜 (白目)の境目付近に切開創を作ります。
02前囊切開
水晶体の中身を吸い出すために、水晶体を包んでいる嚢(のう)の前面に開口部を作ります。
03水晶体乳化吸引
小型手術器具を角膜切開創から挿入し、超音波エネルギーで水晶体を細かく砕き、同時に吸入除去します。
04眼内レンズ挿入
水晶体嚢に小さく折りたたんだ眼内レンズを挿入します。
眼内レンズはゆっくりと目の中で開いていきます。
手術にかかる時間も10分程度で、麻酔も局所麻酔によってほとんど痛みはありません。
患者さんのご不安やご負担を出来る限り軽減する手術を心がけています。
手術までの流れ
The process
leading up to surgery
1問診
患者さんの眼の状態やお体の健康状態についてお伺いします。
2精密検査
白内障の有無、症状の進行具合など確認します。
3術前精密検査
手術に必要な精密検査を行います。また手術日も決定します。
4眼内レンズの決定
移植する眼内レンズの決定、最終確認を行います。
5術前点眼
手術日の3日前から抗菌の点眼を行います。
6手術当日
手術は手術は片眼10~15分ほどで終了します。(白内障の進行具合によって時間は変動します)
7帰宅
手術後、体調が落ち着きましたら、お付き添いの方と一緒に帰宅していただきます。
眼内レンズについて
眼内レンズは 「単焦点眼内レンズ」と「多焦点眼内レンズ」の2種類あります。
白内障手術では一般的に単焦点レンズの眼内レンズを使用します。
単焦点眼内レンズは、ピントの合う点が1点のみ(遠方(~5m程度)、中間視(1~2m程度)、近方(~50cm程度)) になります。どの距離にピントが合うレンズが最も最適かは、元々のピントの合っている距離やその方のライフスタイルによって異なります。遠方の見え方を重 視すると近方はピントが合わないために老眼鏡が必要になります。
逆に近方の見え方を重視すると、遠くを見るときには近視用のメガネが必要になります。
この欠点を補い、できるだけメガネを使いたくないというニーズに応えるために登場したのが多焦点眼内レンズ(選定療養)です。
単集点レンズ
ピントが合う距離が1つ
- 見える範囲・・・狭い
- 手元か遠くのどちらかのみピントが合う
- 見える質・・・良い
- ピントが合う1点はとてもよい
多焦点レンズ
ピントが合う距離が複数
- 見える範囲・・・広い
- 手元から遠くまで見える
- 見える質・・・おおむね良い
- ピントが少しあまい
※ピントが合う距離が遠くの場合
手術前後の注意点
日帰り手術は、術後の注意点を守ってさえいれば比較的自由に日常生活をすることができます。しかし、眼周囲の清潔の維持や術後点眼を怠るなどした場合、感染症など術後合併症が起こる可能性もありえます。手術前にご説明いたしますので順守していただきますようお願いいたします。
- ●手術当日はご自宅で安静にお過ごしください。
- ●術後は定期的な診察が必要です。
- ●手術当日は、できるだけご家族のお付き添いをお願いします。
- ●当日と翌日は、ご本人の運転による来院はお控えください。
- ●術後は、夜間の車のライトなどが眩しく見えたり(グレア)、光の輪が見える事(ハロー)が起こりやすくなると言われています。
手術後の時間の経過と共に慣れてくると言われていますがかなり個人差があります。
費用について
単焦点眼内レンズ及び乱視度数加入付き眼内レンズ (トーリックレンズ)については、通常の健康保険の適応範囲です。
多焦点眼内レンズについては、選定療養となります。詳細は医師・スタッフにご確認ください。
角膜クロスリンキング手術
Corneal Cross-linking
円錐角膜
円錐角膜は、角膜が薄くなり角膜中央部から下部の前方へ突出してくる原因不明の進行性の疾患です。
日本では約1万人に1人の有病率と推定されています。 進行のスピードには個人差がありますが、一般的には10代で気付かないうちに発症し、徐々に 進行して20代で初めて診断がつき、 その後10~20年間進行が続いた後、ようやく進行が停止するという経過をたどります。軽度の円錐角膜では、視力が低下したり、見え方にゆがみが生じます。中等度までの円錐角膜はハードコンタクトレンズによって矯正できますが、重度になると角膜の突 出が強くなるため物理的にハードコンタクトレンズが装用できなくなります。視力障害の状況によっては、角膜移植が必要となることがあります。
進行を少しでも抑制し、生涯良好な矯正視力を保つためには進行が速いとされる10~20代の時期に進行抑制治療を行うことが有効とされています。
角膜クロスリンキング
角膜クロスリンキングとは、進行性の円錐角膜 角膜拡張症に対して、進行を抑制するための治療法です。
角膜リボフラビン(ビタミンB2)を点眼しながら、紫外線照射を行うもので、角膜実質のコラーゲン線維強度を高めます。それにより角膜変形が抑制され、円錐角膜の進行を抑えることが出来ます。
この治療法は現在までに世界中で20万眼以上行われ、日本では有効性と安全性が確認されています。
アメリカでもFDAに承認されており、初期円錐角膜のスタンダードな治療と位置づけられています。
クロスリンキングの適用
適用
- •年齢14歳以上
- •進行性の円錐角膜または角膜屈折矯正術後の角膜拡張症と診断されている
- •角膜の厚さが規定値以上である
- •眼鏡やコンタクトレンズでの視力矯正が0.9以下
不適用
- •眼の病気(活動性の感染症、 角膜ヘルペスの既往、緑内障、 網膜変性疾患など) がある
- •角膜移植、緑内障手術、網膜剥離手術などの既往
- •全身の病気(角膜の創傷治癒に影響を与える疾患)がある
- •リボフラビン・紫外線等既知のアレルギーがある
- •妊娠・授乳中
- •その他、担当医師が不適当と判断した場合
手術方法
単焦点眼内レンズ及び乱視度数加入付き眼内レンズ (トーリックレンズ)については、通常の健康保険の適応範囲です。
焦点深度拡張型眼内レンズについては、自由診療となります。詳細は医師・スタッフにご確認ください。
- 1麻酔を点眼します
- 2リボフラビン溶液を点眼し、角膜実質内に浸透させます
- 3紫外線を照射します
- 4治療終了後、抗菌剤などの点眼剤を点眼し、眼帯を装着して終了します
手術後について
手術翌日と1週間後に水戸院にて定期検査を行います。
眼帯は手術翌日に外します。眼帯を外した後、日常生活は通常通り行えますが、点眼など一定期間行う必要があります。1ヶ月後に内原院の角膜外来にて定期検査を行います。
手術後は一時的に視力が低下することがあります。一般的にはその後、徐々に回復します。視力回復に要する時間には、個人差があります。
費用について
●片眼25万円(税別)、健康保険対象外(自費診療)
●手術に関する診察費用 検査費用・お薬費用が上記に含まれます。
注意点
角膜クロスリンキングは、あくまで円錐角膜の進行を抑える治療です。治療後に角膜形状や視力が改善するものではありませんのでコンタクトレンズ等での矯正は必要です。
手術後の数日間は、目がゴロゴロする、しみる、涙が出る、痛むなどの症状があります。ごく稀ですが、角膜の濁りや角膜内皮細胞に障害が起こることがあります。また円錐角膜の進行が全例で完全に抑えられるわけではなく、治療を受けても進行するケースもあります。
眼瞼下垂・眼瞼内反手術
Ptosis correction and
Entropion Repair surgery
眼瞼下垂
まぶたを持ち上げる働きをする眼瞼挙筋が衰えて、眼が開きにくい状態を眼瞼下垂といいます。目が開きにくいために、顎を上げたり、眉毛を上げて物を見る癖がつき、おでこのしわが多くなる等、外見上の変化も及ぼします。頭痛や肩こりも酷くなる等、加齢に伴う諸症状に加え、ハードコンタクトレンズの長期使用が原因の場合もあります。症状が進行し、まぶたが覆い、見えにくさが酷くなった場合は手術を行います。
眼瞼下垂の原因
眼瞼下垂の原因は、先天性 後天性・偽眼瞼下垂の3つが挙げられます。
先天性
生まれつき眼瞼挙筋に異常があるのが原因です。この場合、片目だけ眼瞼下垂になることが多いのが特徴です。乳児期に治療する場合もありますが、視野や視覚に問題がなければ手術する必要はありません。先天性の眼瞼下垂は、斜視や弱視の原因になる場合があるため、専門医師と相談しながら様子を見ることをお薦めしています。
後天性
加齢に伴う筋肉の緩みをはじめ、長期間のハードコンタクトレンズの使用、スマートフォンやパソコンの長時間利用、顔面の外傷、花粉症等で眼をこすり過ぎたことが原因とされています。
偽眼瞼下垂
眼瞼下垂を発症していないのに、眼瞼下垂のような見た目になってしまう状態です。 眼瞼痙攣や眉毛下垂、眼瞼皮膚弛緩の影響が大きいとされ、皮膚のたるみによって眼が開きにくい状態です。偽眼瞼下垂の場合は、眼瞼挙筋の異常はありません。
眼瞼下垂の手術
眼瞼下垂の手術は、下がったまぶたを上げる手術を行います。まぶたを上げる腱膜を縫って縮めていきます。
皮膚が余る場合は、同時に切除することもあります。手術所要時間は30~40分程度です。
当院では、炭酸ガスレーザー手術を行っています。
- 出血・・・
- 出血を抑え術後の腫れが少ない
- 費用・・・
- 保険適用で手術が受けられます
- 痛み・・・
- (麻酔の注射以外は)痛みが少ない
- 時間・・・
- 手術時間が大幅に短縮できます
手術後翌日までは眼帯をし、約2週間後に抜糸を行います。定期的に術後の経過観察を行います。まれに、ドライアイになる場合がありますが、ドライアイ用の点眼薬で様子を見ます。長期間過ぎると、効果が弱まることがありますが、その場合は再度手術を行います。
術後について
手術後は、1~2週間ほどまぶたが腫れます。また、皮膚の緊張状態や弛緩程度によって考慮できない場合がありますが、 術後は二重瞼になります。
手術後翌日までは眼帯をし、約2週間後に抜糸を行います。定期的に術後の経過観察を行います。まれに、ドライアイになる場合がありますが、ドライアイ用の点眼薬で様子を見ます。長期間過ぎると、効果が弱まることがありますが、その場合は再度手術を行います。
- Q手術中は痛みがありますか?
- A基本的に局所麻酔を行うので痛みはありません。
- Q傷痕は目立ちますか?
- A皮膚のしわに沿って切開するため、時間が経てば目立ちません。
- Q再発する可能性はありますか?
- A再発する可能性はあります。特に、老人性眼瞼下垂の場合、手術で上がったまぶたが経年によって再度下垂することがあります。その場合は再手術を行います。
- Q他の疾患で抗凝固剤を処方されていますが問題ありませんか?
- A1週間ほどお薬をやめるようお願いしています。休薬が不可能な病状の場合でも手術はできますが、術後の腫れが引くのに時間がかかります。
眼瞼内反(逆さまつ毛)
一般的に逆さまつ毛と言われる状態で、まつ毛が眼の表面に当たることで痛みや涙が出たりします。悪化すると視力障害を生じる場合があるため、注意が必要です。
眼瞼内反の原因
主な原因は、加齢によってまぶたを下に引っ張る腱膜や眼輪筋が緩むこと、まぶたの皮膚に近い側と眼球に近い側のバランスが崩れることが原因です。その他、外傷や結膜疾患、甲状腺疾患が原因の場合もあります。
●お子さんの逆さまつげについて
先天性内反症といって、生まれつきの内反症の場合があります。お子さんの成長に伴って自然に改善することが多く、経過観察を行う場合がほとんどです。学童期になっても充血の症状が改善されない場合や、逆さまつげによって黒目が濁ってしまう場合は手術が必要になります。
眼瞼内反の手術
まつ毛の生え際付近の皮膚を横に切開し、緩んだ膜を縫って縮めます。まつ毛の生えている方向を変えるように縫合することで症状を改善していきます。手術所要時間は約30分です。
CO2レーザーを採用しておりますので、メスで行うよりも術中の出血量が少なくより正確な手術を行うことが出来ます。
●術後について
手術後1~2週間はまぶたが腫れ、1週間後に抜糸を行います。稀に再発することがありますが、その場合は再度手術を行います。
翼状片
Corneal Flap
白目の表面を覆っている結膜が、黒目部分の角膜にかかり侵入してくる病気です。翼状片の大きさが大きくなり中心部にかかることで視力が 下がり、充血や乱視の原因にもなります。主に、紫外線が原因とされています。投薬で治すことはできませんので、ある程度進行した場合は 手術が必要となります。
手術方法
翼状片を切除する手術を行います。その部位に健常な結膜で覆って糸で縫合していきます。水戸院にて手術を行っております。30分程度の日帰り手術です。
術後
自然と溶ける糸を用いて手術をしますが、長期間残る場合は抜糸することもあります。
レーザー治療について
Laser Treatment
当院では、様々な網膜疾患、後発白内障などに対する幅広いレーザー治療を行っています。
治療方法
網膜光凝固術
網膜のいろいろな病気に対しての治療として行います。網膜症の進行を抑えることを目的とした治療で必ずしも視力が回復するわけではありません。病状によっては、数回にわけて、レーザー治療を行う場合もあります。
適応疾患:網膜裂孔/糖尿病網膜症/網膜静脈閉塞症/網膜細動脈瘤/加齢黄斑変性症 など
後嚢切開術
後発白内障に用います。後発白内障とは白内障手術後に水晶体嚢が濁ってくる疾患で、かすんだり視力が低下します。白内障手術の時に目の中に入れた人工レンズはほぼ一生濁りませんが、水晶体嚢が濁ると視力が低下します。
このレーザー治療は濁った水晶体嚢の一部に穴をあけて、光の通り道を作ることができます。ほとんどの場合、痛みもなく、短時間で終了します。
白内障の手術を受けた後、見えにくさが出てきた場合は後発白内障の可能性がありますのでご相談ください。
適応疾患:後発白内障
SLT(緑内障レーザー手術)
緑内障治療の一つです。角膜と虹彩の間にある隅角にレーザーをあてます。これによって眼圧が低下すると、点眼薬を減らしたり、中止できます。妊娠中など点眼治療が困難な場合などにも検討されます。
適応疾患:緑内障